♯20.Threadsとは。

リリースから1年、Threadsの現状

特にソーシャルメディアの世界では、時が経つのは本当に早いですね。X(旧Twitter)に代わるテキストベースのプラットフォームとして、メタ(Meta)がスレッズ(Threads)をリリースして1年以上が経ちました。当初は関心が急上昇し、リリースからわずか7時間で1000万人ものユーザーを獲得するという記録を打ち立てました。スレッズは、思考を刺激する会話のための場がオンライン上に復活したと称賛され、月間アクティブユーザーは最初の12カ月で1億7500万人を突破。ですが関心は徐々に減速し、現在はアクティブユーザーが毎月500万人ほど増えてはいるものの、1日あたりのアクティブユーザー数ではライバルのXに後れをとっています。スレッズが登場した当初は、インスタグラムのユーザーアカウントとの連携によって「割安なアテンション(注目)」と呼ばれるユニークな機会がもたらされ、ヴェイナーメディア(VaynerMedia)でアジア太平洋地域(APAC)担当プラットフォーム&カルチャー・ディレクターを務めるミキ・シム氏は説く。 「消費者が新しいアプリを詳しく探ろうと集まったこの瞬間は、マーケターにとって注目を集める絶好のタイミングでした」とシム氏。「豪州のクライアント数社はこの期間に割安なアテンションの機会をとらえ、スレッズでの存在感を確立した世界初のブランドとなり、良好な成長とエンゲージメントを遂げました」。 記録破りだったリリース時の勢いからすると、スレッズの成長は鈍化している。だがイーロン・マスク氏の率いるXが論争を繰り広げ、ユーザーと広告主が驚くほどの勢いで流出しているため、これをスレッズが引き継いでXの真のライバルへと飛躍する絶好の機会になり得ると専門家は述べる。 「Xがブランドやクリエイターの繁栄にあまり適さない場になりつつある今こそ、スレッズにとって逃してはならない好機」とキャンバス8(Canvas8)の行動アナリスト、エリー・ラウ氏は語る。「例えば、Xが長らく圧倒的なシェアを占めてきた日本市場では、イーロン・マスク氏の方針に不満を持つユーザーが代替手段としてスレッズに移行しています。2024年のユーザー数の伸びは鈍化していますが、ブランドはこの移行を活用しており、ユニクロ(Uniqlo)やスターバックス(Starbucks)などの企業がアプリ上でローカル市場での存在感を高めています」。

エンゲージメントの向上 ウィーアーソーシャル(We Are Social)とメルトウォーター(Meltwater)のデータによると、アクティブユーザーの1カ月の平均利用時間はスレッズが20分で、TikTokは31時間、ユーチューブは28時間でした。スレッズが軌道に乗ってユーザーベースを拡大し続けている間、エンゲージメントは低いかもしれないですが、商業的な影響が比較的少ない「安全なデジタル空間」であるため、コミュニティー管理の観点からは理想的なプラットフォームといえる。オーディエンスとのパーソナルな会話は、スレッズで実現できると思います」と語るのは、OMG APACでコンテンツ担当CEOを務めるジーナ・マッキノン氏だ。「スレッズには、巧妙かつ独創的なオーガニックコンテンツを発信する機会があります。コミュニティー管理の観点から優れた成功事例を目にしてきました」。 これを念頭に置くと、スレッズのアンケート機能やGIFアニメ投稿機能、音声投稿機能などを利用し、オーディエンスとリアルタイムでの会話を促進する余地は十分にある。特にインスタグラムやTikTokよりもオーガニックに感じられる方法で、共創できる可能性は大いにあると私は思います。 「スレッズに注力しているブランドの一つがディズニー(Disney)です。同社はQ&A形式の投稿を通じてファンと直接会話するツールとして使っています」とラウ氏。「これは、ブランドからの直接的なコンテンツの更新に重点を置いたXのページとは異なります」。「スレッズがより多くの消費者やブランドにとって、価値ある存在になることを楽しみにしています。しかしそのためには、他のプラットフォームと何が違うのか、もっと明確なスポットライトを当てる必要があります」とイウクシュ氏。「それは、ソーシャルメディアミックスにおいてスレッズが果たす役割を、マーケターがイメージする上で大いに役立つでしょう」。

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